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1年に1回を考える

言わずもがな、東京優駿大競争(日本ダービー)のオハナシです。



 6月1日、ダービーは行われます。
 おそらく、ファンの思い上がりでもなく、競馬にまったく関係のない生活をしていても「ダービー」という言葉は聞いたことがあると思います。

 大衆競馬として成長したここ日本ではいまいち興味ない人にはわかりづらいとは思いますが(もちろん大衆競馬はそれはそれで大変素晴らしい面がたくさんありますが)、馬にとって一生に一度の檜舞台。日本ダービーでいえば数千頭のうちの18頭しか出られないレースです。


 近代競馬発祥のイギリスはもちろんのこと、世界中でダービーは行われており、そして同じく1年に1度、そして馬にとって一生に一度の伝統と格式あるレースなのです。


 テレビ中継だけではいまいちわかりづらいと思いますが、当日の東京競馬場はまさに祭典と言うにふさわしい雰囲気、いつもよりちょっと気張った服装できてもらいたいくらい、特別な日です。
 おっさんが騒ぐただのギャンブルとしか思ってない人にこそ、あの現地の雰囲気を体験してもらいたいですね。



 自分は諸事情により自宅観戦になりそうですが…嗚呼…


 ちなみに出走馬も枠順も決まってない状態ですが現時点での予想としては、ワンアンドオンリー中心にイスラボニータ、ウインフルブルーム、シャドウダンサー、ワールドインパクトといったところでしょうか。
 去年はアポロソニックとキズナの2頭軸でいい思いさせていただいておりますので、連勝といきたいですね。



 ではまた。
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魔法の紙切れを考える その2

その1 からの続き


 そんなこんなでマジックのことなどスッコリ忘れて幾年月。もともと音楽少年だった私は高校時代にもはや惰性だったピアノを辞め、いろいろな音楽をプレイすることを覚えてまさに最盛期ともいえるくらい音を鳴らしまくっていた頃、同じように最盛期を迎えていたのがトレーディングカードゲーム業界。
 「お札刷ってるみたい!」とはだれが言ったか知らないが、まさにその通りといえるくらい巨大なゲームマーケットの一部となっておりました。中古ゲームショップのスペースにどんどん現われては徐々にスペースを広げていき、いよいよカードショップとなる店もひとつやふたつではなく、国産TCGも遊戯王、モンスターコレクション、アクエリアンエイジ、ポケモンカードゲーム… と全部に手を出してたらおふくろにゲンコツくらってもおかしくないくらい出ていて、しかも全部売れていた(事実近所の子供は各種デッキを持っていた)のだから、もう完全に一大ホビージャンルとしての地位を確立していた頃でした。

 「ゲームって歳でもぉ~」とかいう生意気盛りな高校の雰囲気の中においても、わりとカードゲームやってる層はいて、そんな連中がやってる中にもちろんマジックはあって、「そーいや昔買ったことあるな…」と部屋の奥からひっぱりだしてきて、連中の一人から借りてきたハンドブックみたいなものでルールをひとつひとつ覚えながらカードアルバム(絵はかっこよかったのでファイリングはしていた)をめくるとそこはもう神通鏡をかけた木手英一状態。「こんな面白そうなゲームだったナリかキテレツゥ!!!」とばかりにハマりはじめたわけであります、らっしゃい(ユリオカ超特Qではなくブタゴリラのおやじで)。


 それでも当時はやっていた国産TCGにほとんど食指が向かなかったのは、ほかのカードゲームにどこか安っぽさを感じていたところ。たしかに日本人になじみやすい見た目で、読みやすくわかりやすいし、絵もふだんなじみのあるものなのだが、ことこういうゲーム関していえば、重厚でどこか気味の悪いイラスト、わかりにくい文言とシステム、そしてプレイヤーはプレインズウォーカーとやらにお互いがなって、魔法を使って闘うという設定が当時高校の自分にはストライクだったんだろうなあと思います。

 ※追記:もうひとつの印象を思い立したので追記。今もそういう一面があるが、当時は本当にいろいろなものがTCGになり、そしてあっという間に消えていった。中には気になるものもあったけども、短期間でなくなるものをせっせと買ってもね…マジック以上に仲間いないし。という気持ちがあったのは確か。そしてマジックに対しては「これが無くなるということはTCGが無くなる時だろうな」という印象があった。要するに今後引退して、いつ復帰してもやってる人はいるだろう。ということである。

 再燃したその時代はマスクス・ブロックがはじまったあたり。大型エキスパンション(マジックは基本的に大型エキスパンションひとつと小型エキスパンションふたつというサイクルで新しいカードが発売される)としてはテンペストからふたつ後。その間のウルザ・ブロックというのがなんかえらい凶悪なことになってたということを知り、おしいことしたなあと思っていたわけですが、マスクスはわりと単色デッキが強めなこともあり、初心者が覚えるには向いていた時代だったかなと今となってはそう思うわけです。


 高校生になって行動範囲も広がっていたので、函館中のカードショップをチャリでめぐるようになり、プレイ以上にハマったのが昔のシングルカード集め。パックを買って当てるか友達とばくりっこする(訳:トレードする)しかよさげなカードに会う手段がないと思っていた自分にとって、ショーケースの中でカネさえ出せばどれでもどうぞなこのシステムにシビれたわけであります。自分が偶然引いたレアなカードがいい値段ついてるところを見るのも楽しかった。そして中学当時に気になっていたカードを狙う撃ちできるとあってはたまらない。まだ見ぬ良さげなイラストのカード、雰囲気十分なオールド・エキスパンションのカードをかきあつめる日々が始まったのであります。
 高いものは高かったけど、わりと昔のカードでもシングル価格はそれほどではなく、しかもちょっと前のパックでもそんなに高騰もしていなかった。フォールンエンパイアにいたっては150円だったし、アングルードは200円という投げ売り状態でよく買ったものです。英語で読めないからいよいよコレクション目的だったけど。


 が、インベイジョンが出たあたり、プレーンシフトが発売される少し前にいったんの鎮静化。新しいカードもほとんど買うこともない時期にさしかかります。原因は高校卒業や大学受験とかでほとんど友達同士で集まれなかったこと、大学以降マジック仲間というのもなく熱を保つのが難しかったことだとおもいます。(デュエルスペースいったり大会出りゃいいじゃんと言われそうだが、元来極度の人見知りの自分があの和気藹々としたスペースに飛び込むような勇気なんざあるわけねえ)


 そして再度本棚や押し入れの中の「いい思い出」となり、就職し、世間の荒波に負け、と、色々なことがあった社会人2年生の頃、あのニセ和風全開でおなじみの神河ブロック発売と同時に再々燃することとなります。



 さらにつづく

実は初。を考える

相変わらず原稿修羅場が続いている状況なので、もう掃除も洗濯もたまり放題という社会人としていかがなものかな状況です、でも今回とても嬉しいニュースがあったので(といってもちょっと時間経過してるけど)簡単に。

オーストラリア・ランドウィック競馬場で行われたG1、オールエイジドステークスをタバート氏所有の日本調教馬、ハナズゴールが制覇しました。
ハナズゴールは珍名馬主のパイオニア、小田切有一さんのG1馬、オレハマッテルゼの仔。早逝した彼にとっておそらくは唯一のG1馬になるであろう存在ですが、実はこれ、小田切種牡馬史上初のG1タイトルでもあるんですね。
オダギラーやってるとG1っつうものはそんなに機会は多くないわけですが、その中でもG1馬、そしてその仔でのG1の瞬間をリアルタイムで知ることができて「あー、応援しててよかったなあ」と思った次第です。

レース映像観ましたが、出負け気味でも外からひとまくりの強い競馬。向こうでもうひとタイトルさらっていってもいいのではないでしょうか。
タバート氏も母国で初のG1。なかなか通好みな血統の馬を沢山所有していて、わりと注目です。




産駆唯一の重賞馬というと、私がファンになるきっかけとなった馬、メジロパーマーの仔メジロライデンが京都ハイジャンプを勝った時を思い出します。あの日も函館競馬場の場内テレビで大喜びしたなあ。山田康誠騎手とのコンビで勝った横津岳特別なんて声枯れるほど叫んだし。みなみ北海道特別(当時はまだ特別競走)とか写真撮るために用事蹴って走ったし・・・ファインモーションにぶっちぎられた阿寒湖特別とかいい思い出です。
ライデンはその後も中山大障害3着などちょくちょく障害重賞で馬券に絡んでくれました。

ああ、そういえばパーマーの弟メジロアービンが(以下延々)

イチかバチかの時に頼るアイツを考える

COMITIAで出す本の進行が二転三転。まさに先行き不透明まっただ中です。
毎度毎度自分も学習しろよってくらい直前に苦しむのですが、ものをつくるヨロコビがそれ以上に強くそして甘美なもので、依存症に苦しむ若者よろしく快感ガンギマリ人生であり、苦しんで苦しんで出すのがたまらないと書くといよいよ性癖の話みたくなってくるのでこのへんでやめときます。ちなみに自称Sの人から責められて過剰にやりかえした経験から、自分はMではないと思ってはいます。


 さて、そんな自業自得な話題はどうでもよろしい。今回はお馬さん夢のチケット着順当てクイズ、つまり競馬のオハナシ。


 不二之の趣味はなんといっても競馬。とはいえ小3からのながーい趣味のわりに血統だとかタイムだとかにはとんとうとい生涯イチぬるファンといった風情で、そのくせ馬券は「単」派、しかも「好きな馬や騎手で当ててこそ至高」という主張。そしてオダギラー(※1)でもあり道営が好きでもある絵に描いた様な養分であり紙屑生産家なのであります。

 そんな私もタネ銭がなきゃその主義も貫けないもんで、そういうときにたびたび頼るのが「ワイド500円三点ボックス戦法」。これ、けっこうイケるんです。

 まず、連軸は固そうな対抗、単穴な馬を一頭選出、そして自分の応援したい馬を一頭、さらに馬柱とにらめっこして展開次第で来そうだったり人気のエアポケットじゃないかと感じる馬を一頭。この三頭三点のボックスを500円ずつ、計1,500円で勝負するというもの。
 長年負け続けの自分が唯一ある一定の回収率をたたき出している馬券がコレで、低予算でもソコソコの勝ちが期待できる馬券だったりします。
 ワイドなんでガミりそう(※2)と思われがちだけど意外とこれがあまりガミらない。3~6人気くらいの決着だと意外と700~1,000円台の配当になったりするので、わりと元がとれるどころか倍近くなったりするのだ。そして三頭がすべて馬券になったときなどは、下手な馬連を500円でとるより儲かったりするので、回収率的にも結構あなどれない馬券なのです。
 じゃあ購入金額や点数増やしてその馬券でずっと楽しめばいいじゃないかと思われるでしょうが、金額増やすと当たらなくなり、点数増やすとガミりだす。そういった失敗を繰り返してできた「500円三頭ボックス」なわけです。そしてなによりやっぱり勝ち負けスパッと読み切る「単」が好きなわけで、好きな馬を1着に据えたいわけで。

 いきなりなんでこんな馬券のオハナシをしたかというと、先日の皐月賞で上記馬券法を用いてけっこうなアタリになったので今回「馬券勝ったやつあるある」な「珍しく儲かったやつがしたり顔で馬券法を語りだすアレ」の御多分に漏れずな今日ただいまをやろうと思ったわけです。

 タネ銭がなく、混戦ムードだしいっちょやっとくかといった心持ちでやってみたわけです。で、上記の該当馬を自分なりに割り出す作業。好きな馬/応援している馬は今回特段いるわけでもないので、それに近いやつを選出。

 1:イスラボニータ
   単の軸でもいいかなと思っていた一頭、この馬で5倍そこそこで2番人気とか今が一番うまいかもしれない。

 2:ロサギガンティア
   本当は東京で買いたいけど、あまり警戒されてなさそうだし一発があっても。

 3:ウインフルブルーム
   ウインクリューガーやウインラディウス、ウインブレイズなどで度々経済的窮地を救ってくれたウインの馬なので、あと真ん中ぐらいの人気のときの前を行く時の大知は買い。


 で、結果としてはイスラボニータ1着のウインフルブルーム3着で配当1,990円。これを500円買ってたので9,950円となった次第であります。ウヒョー
 単で買ってたら絶対にはずれてた(トゥザワールドを甘く見まくってた)ので、今回はこの戦法で大正解だったわけですね。

 
 これから馬券を初めて買ってみようかという方、当たりを体験する意味でもこのワイドボックス戦法を実践してみてはいかがでしょーか。


※1
オダギラー:イカした(世間的には変な)馬名をつけることでおなじみの名物馬主、小田切有一さんのセンスにシビれるひとたち。

※2
ガミる:トリガミという、賭けた額よりも低い配当がくる状態のことをいう、負けはしないけどけっこうヘボい。

簡略化時代を考える

社会について論じるなんてガラじゃないンで、普段はひとネタに使うか家でひとりボヤいて終わるくらいのものなのだが、前回のサムラゴーチ号騒ぎの時のように自分を使って語れる内容があるならこういう場に出してもいいのかな、といった具合で。今日はちょっと真面目に。


 スマホはP業だのパズダビだのにいそしむ他に、通勤電車の中でちょっとした読み物やニュースのチェックをするわけだが(満員電車が多いのでスペースをとらないスマホはほんと便利)、そんな中ライブドアニュースというものに当たる機会も多いわけで、その表記方法が「ざっくり言うと…」とまず目を引く事柄を3つ出し、具体的な記事に誘導するというスタンス。自分の目に飛び込んできたのは、周富徳氏と佐野実氏の死去についてだった。
 以下は最初のページにある見出しである。

====================
 

佐野実さんを襲った糖尿病の恐怖


 ざっくり言うと…

・相次いで亡くなった佐野実さん、周富徳さんは糖尿病を患っていた
・専門家によると、糖尿病の合併症により、脳出血や失明、足の壊死が引き起こされる
・食べ物を口にする職業だけに、一般人より不利だったかもしれないとも


====================

 これ、ざっくりしすぎてないか?ていうか、もっと言えば、ざっくりというよりは「テキトーに言うと…」ではないか?

 ライブドアニュース側としては、目を引くことがらを出して記事に誘導したいのだろうが、大体の人は見出しだけ見て次へ行かないだろうか?そうした場合「糖尿病」は「かかると合併症を起こし」「さっさと死ぬヤベー病気」という印象のみを与えないだろうか?

 あと記事の書き方も気になる。この専門家の解説だと「糖尿病=生活習慣病」のような話し方になってしまう、細かい話だが「2型糖尿病は」と表記してもらいたい。糖尿病とひとくちに言っても1型と2型というまったく別の糖尿病が存在する、ここは「ざっくり」言ってはいけない、「糖尿病全てを生活態度が悪いからなった自業自得病」のように語られてはたまったもんじゃない、たとえ2型が日本人患者の9割とはいえ配慮が必要だと思う。(念のためフォローをするが、たとえ2型だといえ、発症者より無軌道な生活してる人間なんてゴマンといるわけで、体質や何らかの不運な引き金もある、発症したからといって嘲笑するのは最低だと思う)


 なんでここまでプンスコするかというと実は私も糖尿病患者だからである。もっと具体的にいうと「劇症1型糖尿病」というもので、原因は不明。膵臓のβ細胞がなんだかわからないけど破壊されて、血糖を調整するインスリンが枯渇する病気「1型糖尿病」のほうで、「劇症」というのは「突然降って湧いてすげー勢いでそうなった」病気である。28~29歳あたりで発症したとのこと。1型は2型も含めた糖尿病患者全体から見ても1割で、劇症型というのはさらに「極めてまれ」なやつ(wiki)らしく、医者にも「1型の中でも5%くらいじゃない?」と言われたもので、そこらへんの宝くじよりよっぽどレアなもんにあたったもんだと自分の運命を呪ったものである。

 なぜここまで具体的に書いたかというと、日本人にはかなり身近な病気であるにもかかわらず理解があまりされてないと感じたので、患者とはいえ素人ではあるが、まあ「きちんと言うと糖尿病はこういうものもあるんですよ」ということと、今後自分と付き合いがある人が理解して対応してくれるといいなあ。と思ったからである。見てる人ほとんどいないだろうけど。
 それに、少量のチョコやコーヒーを摂取してるところを見られて「あぁーッ!そんなの摂っていいのぉー!?」とかいう「心あるように見せてまったく心無い発言」を聞くのがもう嫌なのもある。これは気に病みますぞ、わりとマジで。


 話は戻るが、こういった紹介は"患者のまわりの人の"糖尿病に対する不安と誤解を煽るだけのような気がする。そもそも71歳と63歳で死去って、そんなに衝撃的な話か?人生80年だの100年だのって時代だと錯覚してるから病気に負けた早すぎる死と感じるだけで、似たような年齢だと糖尿病による合併症以外での死去の方が多くないか?
 患者自身はしっかりとした意識を持ち続けるということは大事だが、そんなもんは短期入院した際に観せられる交通違反者講習にも似た教育ビデオでたっぷり教わっておるわ。


 ただでさえ自分の気になったニュースしか観ることがなくなった時代なので、そこで出てくる記事くらいは「きっちり」言ってもらいたいものである。


 しかし「糖尿病」という名前なんとかならんもんですかね?「糖」はまあ仕方ないとして「尿」という字が入るとどうもキレイな印象は受けない。「インスリン不全症候群」とかどうせならもっと物々しい名前のほうがいいんですけど、重病感が出て。


 最後に、種類は違えど同じ「糖尿病」という名前と闘った周富徳氏と佐野実氏に心からご冥福と「お疲れ様でした」という言葉を贈らせていただきます。
 合併症に関して言えば、明日は我が身です。

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トッケンショウブ
性別:
非公開

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